[pp.279-284]
矢ヶ崎 朋樹 ((財)地球環境戦略研究機関)
要旨:
福井県江市河和田地区を対象に,植物群落に備わる資源特性に着目した里地里山景観の定性的な地域ポテンシャル評価を試みた。データベースを用いた植物社会学的アプローチ, 民族生物学的アプローチを景観解析に適応し, テキストマイニング手法により資源性評価を行い,およそ100m×100m のメッシュで地域ポテンシャルを図化した。結論として,本手法は資源特性や植物群落に係る多様な地域ポテンシャルを抽出できることを明らかにした。本手法の活用方法として,目標植生とその資源特性に配慮した植生管理方法の提案が具体的に検討され,地域環境計画の展開に資することが期待された。
キーワード:
里地里山,資源特性,植物群落,テキストマイニング,メッシュ解析