[pp.275-278]
宇田 紀之,横井 茂樹,清水 幸丸 (名古屋産業大学,名古屋大学)
要旨:
回転運動する風力発電機は,太陽光を背景として周辺地域に明暗が交互するシャドウフリッカー現象を発生させる。シャドウフリッカー現象は,住民に不快感を与え,眩暈や頭痛などの健康被害を引き起こすこともある。本研究では,地形と風向を考慮したシャドウ影響時間の計算方法を提案した。そして,Google Earth を利用して,計算結果を地図上で可視化するシャドウキャスティングを行った。Google Earth をシャドウ影響評価システムとして利用することにより,インターネットを通じた評価情報の公開と地域共有の可能性が生まれた。その有効性と問題点について考察した。
キーワード:
風力発電,シャドウキャスティング,影響評価,Google Earth