[pp.227-232]
林 希一郎,土田 和寛,隈部 和弘,長谷川 達也 (名古屋大学,伊藤忠商事(株),岐阜大学)
要旨:
本研究はエネルギー・環境制約下における航空代替燃料を比較することを目的とした。まず,代替燃料候補を抽出し,これらが既存航空燃料基準を満たすかどうか検討した。この結果,CTL(石炭の液化),GTL(天然ガスの液化),BTL(バイオマスの液化)は代替燃料のポテンシャルがあると評価された。つぎに上記について立地,規模,原料などの仮想的状況を設定した代替燃料オプションを作成した。各オプションのCO2排出量やコストなどの基礎情報を収集し,航空代替燃料候補の比較検討のためにAHP(階層分析法)を用いた分析を行った。その結果,GTL が最も高く評価され,ついでCTL となった。
キーワード:
航空代替燃料,コスト分析,CO2排出量,CTL,GTL,BTL