[pp.67-70]
長江 祐太,近藤 健雄,山本 和清,片山 義行 (日本大学)
要旨:
自治体の財政支出の抑制を目的に,平成15年6月に地方自治法が一部改正され,自治体が所有する施設の委託制度が「管理委託制度」から「指定管理者制度」へと改正された。これにより,より高い専門性や地域性を持つ管理者による施設の有効的な活用が期待されている。これまでに,指定管理者制度に関する調査や研究は行われてきたが,専門性・地域性の発揮,施設の有効活用に関する研究や財政支出の抑制に関しては行われていない。本研究では都道府県が指定管理者制度を導入することによる管理費削減効果とその課題について明らかにした。
キーワード:
指定管理者,地方自治体,財政支出