[pp.559-564]
朝香 智仁,保坂 成司,岩下 圭之,大木 宜章 (日本大学)
要旨:
本研究では,マクロ的な水質環境を地球観測衛星によってモニタリングするシステムの構築を目的に,TerraおよびAqua に搭載されているMODIS センサから得られるデータを自動的に受信・処理するシステムを構築した。本解析システムには,高精度に海面からの射出放射輝度を推定できるラジオメトリック補正,および全球の観測地点から経験的に求められたchlorophyll-a 推定アルゴリズムを導入した。この結果,日本近海の水質環境GIS を構築する土台となる,chlorophyll-a 濃度推定画像を準リアルタイムで生成し,時系列データとしてアーカイブできるシステムを構築することができた。
キーワード:
海色,chlorophyll-a,リモートセンシング,環境情報システム