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環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.481-486]

水産廃棄物を活用した強酸性土壌の改善に関する研究

山田 一裕,豊島 正幸 (岩手県立大学)


要旨:
水産廃棄物(カキ殻,海藻残渣)と林産資源(バーク堆肥)を活用した酸性土壌改良材を開発し,その有用性を植栽実験等により検証することを目的とした。 まず,1%希硫酸を用いた回分実験で,細粒(2-5mm)状のカキ殻は1gあたり約15mlを中和した。つぎに,カキ殻にバーク堆肥や海藻を加えて検討したところ,アカモクならそれぞれ5:5:1(乾燥重量比),コンブまたはワカメなら3:4:1で混ぜれば,中和能力の向上と栄養成分の供給ができることがわかった。カラムによる連続実験でも,3種混合系はカキ殻単独系に比べて中和時間が約3倍持続した。植栽実験では,3種混合で植物が問題なく生育することを確認できた。


キーワード:
酸性土壌,土壌改良資材,カキ殻,海藻残渣,中和,緑化