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環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.429-434]

拙政園の扁額と対聯による意境と空間に関する研究

谷 光燦,田代 順孝,木下 剛 (千葉大学)


要旨:
中国古典園林の特徴として「意境」の存在が挙げられる。意境とは,主観的な感情や理念である「意」と,客観的な事実や景観・物である「境」が,文学・絵画・園林など芸術創作活動において強く融合したものである。中国園林の建築物に掲示・記載されている「扁額」と「対聯」は園林の意境を表現する主要手段である。今回は,中国・蘇州の「拙政園」を研究の対象として,拙政園における扁額と対聯に表現された意境と,拙政園の空間の関係を明らかにすることを研究目的とした。その結果,拙政園の扁額と対聯に表現された意境は詩情画意などを傾向とし,それらは拙政園の空間と密接な関係があることが明らかになった。そしてこの関係の把握こそ拙政園の保存と再生に必要不可欠であることを認識した。


キーワード:
中国古典園林,意境,拙政園,扁額と対聯,空間,保存と再生