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環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.399-404]

剪定枝葉を使用したチップマルチング材の公園内利用の可能性

原田 麻美,大藪 崇司,一ノ瀬 友博 (内山緑地建設(株),兵庫県立大学,慶應義塾大学)


要旨:
本研究は,剪定枝葉を使用したチップマルチング材が植栽樹木に及ぼす影響を検証し,チップの公園内利用を促進することを目的とした。対象地は,国営明石海峡公園淡路地区とし,カワズザクラ(Cerasus×Kanzakura `Kawazu-zakura´) にチップマルチングを施用することによる土壌環境の変化が植栽樹木に及ぼす影響を調査した。その結果,チップマルチングによって地温上昇の抑制効果,地温変動緩和効果,土壌水分の保持効果が確認され,それらの効果がSPAD値を高い値で維持し,夏期の最大光合成速度の低下を回避させる結果となった。チップマルチングが植物の生理活性を維持させることが示唆され,公園内での剪定枝葉の利用促進に繋がり得る可能性が示された。


キーワード:
土壌水分,水分ストレス,地温,SPAD,光合成速度