[pp.393-398]
高山 範理,綛谷 珠美,朴 範鎭,喜多 明,香川 隆英 ((独)森林総合研究所,千葉県農林総合研究センター,千葉大学,東京大学)
要旨:
本研究は362人の調査対象者の「形成期」および「成人期」の生活域環境(生活域における自然環境)の多寡と,(1)自然にふれる機会,(2)自然環境に対する関心の度合い,(3)自然環境にする価値観,(4)身近な自然に対する行動との関係について数量的に調べた。生活域環境を基準に調査対象者を分類(「形成期」:3グループ,「成人期」:3グループ)し,(1)~(4)の各標に3グループが取る傾向についての分析をおこなった。その結果,生活域環境と自然にふれる機会および身近な自然に対する行動については,統計的に有意な傾向が確認できたが,関度および自然観については特定の傾向は見られなかった。
キーワード:
関心度,自然観,自然にふれる機会,行動