[pp.387-392]
一場 博幸,古谷 勝則 (田園都市研究所,千葉大学)
要旨:
本研究は,尾瀬国立公園の尾瀬ヶ原において,利用行程のトータルな利用体験からの混雑感評価と写真を用いた混雑感評価の関係性について分析し,トータルな利用体験の視覚的利用イメージを明らかにすることを目的にした。その結果は,次のように要約される。1)「丁度よい」利用状況は,日利用者数2,600人と3,300人の両方の場合において写真上の利用人数「45人」が代表的な視覚的利用イメージになる。2)「もっと空いている方がよい」利用状況は,日利用者数3,300人の場合には写真上の利用人数「96人」が,日利用者数2,600人の場合には写真上の利用人数「74人」が代表的な視覚的利用イメージになる。
キーワード:
国立公園,尾瀬ヶ原,混雑感評価,視覚的利用イメージ