[pp.333-338]
朝倉 暁生,高野 誠二,平松 あい (東邦大学,東京大学)
要旨:
従来の環境問題解決のための普及啓発では,環境問題解決に向けた個人レベルの行動の活性化を目的として,環境問題に対する市民の関心を高めることに主眼が置かれていた。しかし本研究では,環境問題への関心の高まりや個人の行動実施の背景にある「イメージ」に注目し,どのようなイメージが関心の高まりや行動意欲に結びつくのか,また,これらのイメージをどうやって変えることができるのか,などについて,ワークショップの前後のアンケート調査をもとに分析した。その結果,関心を高めるために必要な環境問題のイメージと,個人の行動を増加させるのに必要な環境問題のイメージには差異があることなどを明らかにした。
キーワード:
地球温暖化,イメージ,関心,行動,ワークショップ