記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 22 (2008年) > 鉄くずの国内リサイクル保護政策の評価-日中応用一般均衡モデルによる定量分析

環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.239-244]

鉄くずの国内リサイクル保護政策の評価-日中応用一般均衡モデルによる定量分析

山崎 雅人 (上智大学)


要旨:
近年,日本から中国へ向けた鉄くずの輸出量が増加しており,鉄くず価格の上昇を引き起こしている。そのため鉄くずを主原料とし,粗鋼を生産する電炉メーカーは,生産コストの上昇に直面している。本稿では日中応用一般均衡モデルを用いて,国内における鉄くずリサイクルを維持するための2つの政策(電炉メーカーへの減税措置と鉄くずの輸出に対する課税)を比較検討する。分析により,電炉メーカーへの減税措置は鉄くずの国内価格を高騰させ,転炉などの鉄くずを用いる他の産業の生産コストを上昇させるのに対して,鉄くずの輸出に対する課税は国内の鉄くず価格を下落させ,鉄くずの利用コストを引き下げることが明らかとなった


キーワード:
日中間再生資源貿易,応用一般均衡モデル,鉄くずのリサイクル,国内リサイクル