[pp.203-208]
木下 進一,吉田 篤正 (大阪府立大学)
要旨:
都市域のヒートアイランド現象の要因として,建物外皮において昼間日射が多く吸収され,その表面温度の上昇に伴う空調負荷の増加ならびに夜間の放熱による気温上昇が挙げられる。建物内部への熱負荷の抑制法として,建物躯体の断熱や高反射率素材の施工が考えられる。本研究では高反射率防水シートと断熱材を併用した数種類の構造を持つ屋上面を想定した試験体を用い,試験体内部,および試験体表面での熱移動に及ぼす構造の影響を屋外実測により評価する。
キーワード:
ヒートアイランド現象,高反射率防水シート,断熱,屋上面熱伝達