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環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.157-162]

水路整備時に行った生態系配慮工法のゲンジボタルへの保全効果について

渡辺 一哉,中村 俊信 (京都大学,(有)自然環境設計)


要旨:
水路の護岸工事において,生態系配慮工法として施工された粗朶柵工・空石積み工の効果を,ゲンジボタルの生息状況から検討することを目的とした。ゲンジボタルの成虫の飛翔個体数を数えた結果では,2000年から2003年までで562.4%の増加率となっており,その大部分が生態系配慮区間内で確認された。産卵は約80%が粗朶柵工に産卵していた。さらに,70%が苔を産卵床として利用していた。幼虫の分布も年毎に拡散傾向を示したが,生態系配慮区間内での確認が多い傾向は変わらなかった。粗朶柵や空石積み工は,水際部から陸上部に移動することが容易であると考えられた。


キーワード:
生態系配慮工法,粗朶柵工,ゲンジボタル,生活史,カワニナ