記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 22 (2008年) > エルニーニョ・ラニーニャ現象とゴビ砂漠付近の砂塵嵐及び九州地方の黄砂観測日数との関係

環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.115-120]

エルニーニョ・ラニーニャ現象とゴビ砂漠付近の砂塵嵐及び九州地方の黄砂観測日数との関係

山本 直子,早川 誠而 (鳥取大学,山口大学)


要旨:
本研究では,強い上層寒気がゴビ砂漠付近の砂塵嵐の要因となって日本に黄砂をもたらすという仮説に基づき,エルニーニョ及びラニーニャ時の上層寒気の強さの違いと砂塵嵐と黄砂観測日数との関連を検討した。近年の春季の九州地方の黄砂観測日数はラニーニャ時には多くエルニーニョ時には少ない傾向があり,特にラニーニャの2006年とエルニーニョの2003年に顕著に現れた。モンゴルでは上層寒気が強く気温減率が大きい年ほど大気が不安定となり砂塵嵐が多くなる傾向があり,特にラニ-ニャ時の2006年春は強い上層寒気が何度も入り砂塵嵐が顕著であった。近年のモンゴルの砂塵嵐増加と2000年以降の日本の黄砂増加との関連が認められた


キーワード:
砂塵嵐,黄砂,エルニーニョ現象,ラニーニャ現象,上層寒気,気温減率