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環境情報科学学術研究論文集22 (2008年)

[pp.61-66]

統合的空間モデルを用いた野生動物生息地保全と木材生産のトレードオフ分析-オレゴン州における北マダラフクロウ(Strix occidentalis caurina)生息地保全のケーススタディ

木島 真志 (東北大学)


要旨:
本研究では,エコロジカルコンポーネントと経済コンポーネントからなる統合的最適化数理モデルを構築し,北マダラフクロウの生息地保全と木材生産の間のトレードオフ分析を行った。生息地の質は,植生の空間的連続性に依存するので,空間的パターンの評価が可能なモデルを用いた。異なる政策シナリオにおける最適解の比較を通して,次の知見を得た。1)保護区域の拡大はフクロウ生息地の質を高めるが,保護に関する制約を緩めることで,木材生産からの純収益現在価値を増加させ,かつ計画期間を通して安定的に生息地の質も維持できる可能性がある。2)生息地に関する制約がない場合,木材生産の収益が最も高くなるが,生息地の質は悪化する。


キーワード:
空間モデル,生息地保全,統合的最適化モデル,経済分析,GIS