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永井 祐二,永田 勝也,吉田 徳久 (早稲田大学)
要旨:
環境問題の原因の一つとして,自ら及ぼす環境への負荷が,空間的あるいは時間的に人間の認識可能域を超えてしまうことがあげられる。本研究では人間の生活行動から発生する環境負荷等の実態を考え,身近な地域での取組みを的確に捉えることができるシステムを提案することを目的とする。具体的には,地域通貨の手法を用い,環境保全活動(省エネルギー,3R,地域清掃,環境教育など)に新しい通貨の価値を見出し,これらに貢献する市民にポイントによる経済的インセンティヴを付与する方法を提起するとともに,通貨の履歴を用いた情報は,環境への貢献度を表す環境指標として有効かどうかを検討する。
キーワード:
環境情報,循環型社会,地域通貨,市民活動,環境指標,コミュニティ