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環境情報科学学術研究論文集21 (2007年)

[pp.591-594]

Ophiopogon japonicus Ker-Gawl. を用いた土壌および窒素・リン成分の捕捉特性に与える植生幅の影響

川井 聡之,河村 征,三原 真智人 (東京農業大学)


要旨:
本研究では,10 cm から50 cm の範囲内における植生帯の幅の変化が,土壌および窒素・リン成分の捕捉特性に与える影響について検討した。実験の結果,流亡土量および窒素・リン成分ともに,植生幅の増加に伴って捕捉能も増加する傾向を示した。しかし,捕捉能の増加率は植生幅の増加に伴って減少し,20 cm~30 cm を境に増加率は1 を下回った。また植生帯周辺の堆積土壌において,上流側から下流側になるに従って窒素・リン共に濃度が高くなる傾向を示した。以上より,植生帯の幅を増加させても効果的な窒素・リン成分の捕捉はできないと判断し,日本のように集約的農業が行われる畑地面積の小さな圃場を対象とした本実験条件下では20 cm~30 cm が最適な植生幅であると考察した。


キーワード:
農地保全,土壌侵食,植生帯,窒素,リン