[pp.525-530]
椎野 亜紀夫 (北海道工業大学)
要旨:
本研究は,不法投棄多発地域の空間的特徴を明らかにし,不法投棄抑止に向けた計画策定の基礎資料作成を目的として分析・考察を行った。研究の結果,不法投棄発生場所は市街化調整区域内が多いこと,その中でも特に深刻な不法投棄は市街化区域に隣接するアーバンフリンジエリアに集中的に発生していることが明らかとなった。また不法投棄多発地域内の土地利用を分析した結果,土地利用の構成パターンは(1)市街地,(2)農地・未利用地,(3)樹林地の3 タイプに分けられた。今後の不法投棄抑止に向けた計画策定には,このような多発地域の空間的特徴に関する十分な理解が必要であると考えられた。
キーワード:
不法投棄,空間構成,土地利用,GIS