[pp.381-386]
土田 えりか,堀 紘子,藤田 壮,中山 忠暢,角田 智彦,高橋 克則,坂本 義仁 (東洋大学,(独)国立環境研究所,(株)三菱総合研究所,JFEスチール(株),JFE技研(株))
要旨:
本研究では,都市熱環境改善技術とされる保水性舗装などを都市域へ導入した際の効果算定を行うために,AUSSSM の土壌モデルに内包されている重力透水や飽和含水率等の設定の変更を行い改良モデルを構築した。保水性舗装の実測実験データと改良モデルのシミュレーションデータの比較検証により,再現性の評価を行った。実測実験より得られたパラメータを用いて,境界条件として気象データを与えシミュレーションを行った結果,高い再現性があることが確認できた。この結果により,改良されたモデルを用いて著者らが行った,保水性舗装による都市熱環境のシミュレーションより算出された都市冷却効果には有意性があるといえる。
キーワード:
鉛直一次元大気モデル,数値シミュレーション,保水性舗装