[pp.261-266]
木村 雄二,山本 祐吾,吉田 登,齊藤 修,盛岡 通 ((株)東芝電力システム社,大阪大学,和歌山大学)
要旨:
本研究では,シナリオ・アプローチを用いて将来のライフスタイルを規定するドライビングフォースを選定し,多様な価値観に応じて選択・実現しうるライフスタイルを作成した。ドライビングフォースとしては「高齢化」「所得の二極化」「個人化」「時間利用」「情報化の進展」が抽出され,それらから「ロハス型」「地域協同型」「現状維持型」「個人自由型」のライフスタイルを描き出すことができた。また,異なるライフスタイルごとに,食生活を対象とした具体的な生活行動を設定し,それに付随する製品・サービスの戦略づくりをおこなった上で,暮らしに伴って排出される環境負荷の違いを定量的に評価した。
キーワード:
シナリオ・ライティング,持続可能なライフスタイル,製品環境政策,家電製品