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環境情報科学学術研究論文集21 (2007年)

[pp.87-92]

湘南海岸における地形特性と砂防柵の有無が海浜植生の成帯構造の成立に及ぼす影響

岡 浩平,吉﨑 真司,小堀 洋美 (武蔵工業大学)


要旨:
神奈川県湘南海岸において,地形特性と砂防柵の有無が海浜植生の成帯構造の成立に及ぼす影響ついて調査した。その結果,砂浜の比高が高い立地は,高波浪時の撹乱など海からの影響が小さく,また海浜植物の多様性が高いことがわかった。また成帯構造の成立には,砂浜の比高を確保し,海からの環境勾配が連続的に変化する立地を形成することが重要と考えられた。一方,砂防柵の設置は,急激に安定した立地を形成するため,環境勾配の連続性を遮断してしまうと考えられた。今後,砂防柵の設置の際には,砂防柵の高さや遮風率,設置位置などを十分に検討し,砂防柵による後方環境の保護機能を維持しつつ,環境勾配の連続性を遮断しない工夫が必要と思われた。


キーワード:
成帯構造,海浜植生,地形,波浪,砂浜,砂防柵