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環境情報科学学術研究論文集20 (2006年)

[pp.493-498]

CDMにおける途上国の公的機関の役割-持続可能な発展の実現に向けて

錦 真理 (京都大学)


要旨:
クリーン開発メカニズム(CDM)は, 先進国の温室効果ガスの削減支援と途上国の持続可能な発展への寄与という二つの目的があり,後者の達成は困難を伴っている。持続可能な発展に寄与し得るCDMの実施のためには途上国の公的機関の役割が重要であることに着目し,CDMの前身としての機能を持った共同実施活動(AIJ)の分析を試みた。その分析結果を応用することにより,途上国のCDM国内制度は(1)政府,私企業,NGOで組織構成し,事業承認と促進の任務を持つこと,(2)自国の持続可能な発展政策を基礎に,事業承認クライテリアを立案すること,(3)持続可能な発展に寄与するCDMを促進する法的,経済的支援を政府が主導で行うことが重要であることが明らかになった。


キーワード:
CDM,国内制度,持続可能な発展,AIJ