[pp.463-468]
中口 毅博,青木 雅樹 (芝浦工業大学,アイ・エス・ガステム(株))
要旨:
本研究では全国すべての市町村について,5種類の再生可能エネルギー導入可能量を統一した方法で推計し,導入候補市町村を抽出した。その結果,候補市町村の期待可採量の合計は571PJであった。また期待可採量を面積あたりでみると,太陽および廃棄物は大・中規模の市町村で半分以上を占め,風力,林産系,農畜産系では,人口規模の小さい市町村の割合が高くなった。さらに候補市町村の分布をみると,太陽と廃棄物は3大都市圏を中心に分布し,風力については北海道や東北および沖縄に候補自治体が多く存在し,林産系および農畜産系については全国に候補自治体が広く分散していることが明らかになった。
キーワード:
再生可能エネルギー,温暖化防止対策,市町村