[pp.415-420]
文 多美,白川 博章,田畑 智博,井村 秀文 (名古屋大学)
要旨:
本研究では,ソウル市の焼却施設建設計画を対象とし,施設建設に際して行われたEIAで住民から提出された意見を用いて,焼却施設建設計画における環境影響評価に関する住民の情報ニーズを検討した。その結果,住民は上位段階での住民参加を通して,基本計画段階から処理方法と被害の公平性問題に対する客観性を持つ情報を求めていることが分かった。また,住民が基本計画に理解を示すことで,それ以降の事業実施を円滑にする可能性があることが分かった。
キーワード:
環境影響評価制度,住民参加,情報交換,廃棄物処理基本計画,焼却施設の建設事業