[pp.333-338]
亀井 慎一郎,白木 渡,大林 成行 (香川大学,(株)国土情報技術研究所)
要旨:
本論文は,筆者らが長年にわたって実施してきた空間データの処理手法と応用事例の開発の研究過程の中で得た成果をベースに,自然災害対策や行政処理,福祉対策の分野を対象に空間データの実用化を目指したユーザニーズに応えることのできる幾つかの新しい提案をしたものである。まず,ソフトコンピューティング技術の体系的な導入によるニーズ対応型の提供方法と既成の空間データの配布イメージを超えた新しい空間データ運用センター構想を提案した。さらに,空間データの実用化を前提に,利用分野を明確に示した上でその利用方法で生ずるニーズを整理し,それぞれの利用分野毎に空間データから得られる出力イメージを明示した。
キーワード:
ソフトコンピューティング,解析モデル,空間データ,画像処理・解析