[pp.321-326]
清水 裕史,坂部 創一,野村 幸一,関口 義一 (創価大学 ,ユニシステム(株))
要旨:
近年,情報リテラシーは,社会への影響力が増している情報環境と主体的にそして健全に関わっていくために重要である。一方,読書推進が社会的動向として見られる。しかし,情報リテラシーと読書力の関連を検証した先行研究は,ほとんど見あたらないのが現状である。そこで「読書力は情報リテラシーを高める。それによりQOLをさらに向上させる」と理論仮説を設定した。情報系大学生を対象に調査を実施し,そのデータを主として共分散構造分析で分析した。この結果,理論仮説が検証され,読書力は今後の情報化社会において有用であり,さらにその重要性が増すことが示唆された。
キーワード:
情報リテラシー,QOL,WHOQOL26,読書力,共分散構造分析