[pp.135-140]
宮下 清栄 (法政大学)
要旨:
環境負荷の緩和,生物多様性を高めるなど多目的な役割を未だ担っている郊外に既存する自然環境に着目し,郊外地域における自然環境の評価を行うことを目的とする。研究対象地域を東京都多摩地域,埼玉県西部地域とし,衛星画像を利用したリモートセンシング技術を用いて分析を行った。植生の活性化をNDVIで考察した結果,植生は地理的要因,土地利用の影響を大きく受けることを確認した。緑地の集塊度が高い地域では自然環境が良好である。 地形,自然,人口,公共交通利便性,土地利用の空間特性指標から,当該地域の自然環境評価を行うことができることを示した。
キーワード:
縮小都市,生活の質,持続可能なコミュニティ,ランドサットTMデータ,植生指数,地理情報システム