[pp.99-104]
金井 猛徳,橘 淳治,小山 修平 (大阪府立大学,大阪府教育センター)
要旨:
大阪府域では,1990年代後半から野生化したアライグマが目撃されるようになり,アライグマによる農作物の被害が大きな問題となっている。そこで本研究では,GISとロジスティック回帰分析を用いて大阪府域におけるアライグマの生息可能域の推定を行った。2004年7月までの生息確認情報を用いてロジスティック回帰分析を行った結果,特に,市街地,農業用地,水環境及び山林の環境が有意な結果となった。さらに,それらの結果を用いてGISで生息可能域の推定を行った結果,大阪府域でアライグマが生息している可能性のある地域を提示することができた。
キーワード:
侵略的外来種,地理情報システム,多変量解析