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環境情報科学学術研究論文集20 (2006年)

[pp.87-92]

都市近郊の河川遊水地におけるシラサギ類の利用状況と塒形成に関する研究

清島 千鶴江,葉山 嘉一 (日本大学)


要旨:
神奈川県における都市近郊の多目的河川遊水地において,サギ類と人間との共存空間としての遊水地の有効性を検討するため,シラサギ類の利用実態調査を行った。日中の利用個体数を周辺と比較すると,低水位期間の遊水地は面積に対して個体数が多く,遊水地がシラサギ類の重要な生息空間として機能していることが確認された。また日中の採食・休息活動に加えて夜間の塒利用も明らかとなった。シラサギ類は国内では一般的に樹上を塒とするが,遊水地内には樹木が無く,新たに開放水面または湿生草地を塒としていたことを認めた。なお,大雨により高水位が継続するようになってから日中の遊水地内利用個体数は減少したが,夜間の塒利用は継続された。


キーワード:
シラサギ類,塒,遊水地,開放水面,湿生草地,水位