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環境情報科学学術研究論文集20 (2006年)

[pp.77-80]

淡路島におけるナルトサワギクの生育特性の解明および拡大防止のための情報発信

上原 裕子,大藪 崇司,山本 聡,岩崎 寛,藤原 道郎 (横浜市,兵庫県立大学,千葉大学)


要旨:
分布拡大が問題となっているナルトサワギク(Senecio Madagascariensis)の生育特性を明らかにし,その情報の収集発信について検討を行った。ナルトサワギクの種子の発芽能力を調査した結果,1 年間貯蔵された種子でも発芽能力が充分に認められた。また,淡路島内の牧草地で作付けされている牧草を用いた実験を行った結果,牧草生育下に播種したナルトサワギクは発芽するものの生長しなかった。その時の平均葉長は,イタリアンライグラス190.8 ㎜,エンバク295.4 ㎜であり,地表面での積算日射量として8.5MJ/m2 および7.6MJ/m2 以下にすることでナルトサワギクの初期侵入を防ぐことが可能だと判明した。ナルトサワギクは「特定外来生物二次指定」にリストアップされ(2006年2月1日),地域へ生態的特徴の情報発信を進めるとともにさらなる情報収集に関するシステムつくりが必要と考えられた。


キーワード:
ナルトサワギク,イタリアンライグラス,エンバク,光条件,情報発信