[pp.419-424]
小塚 みすず,本多 義明 (福井大学)
要旨:
近年,大型店は土地利用や交通の問題だけでなく周辺の環境にまで広い範囲に亘りさまざまな影響を及ぼしている。今後は居住環境を改善するための整備や取り組みが必要といえる。本研究では,近年,地区交通整備の主流になりつつある交通静穏化施策に着目するとともに,大型店周辺の居住者に対し意識調査を行った。その結果,1)AHPを適用した解析により,回答者の求める環境整備の方針を明らかにした。2)交通静穏化施策策定のための方針の検討と住民参加の意向の把握を行った。以上より,居住環境改善のための交通静穏化施策策定に向けた今後の課題と基礎的情報を示した。
キーワード:
交通静穏化,大型店,AHP,居住地区