[pp.407-412]
藤居 良夫,藤井 俊輔 (信州大学,(財)日本生態系協会)
要旨:
多くの地方都市においては,市街地が拡大している。また,車への依存度が高く,中心市街地はますます衰退している。本研究では,長野市の都市計画区域を対象として,線引きの変遷,線引き導入以降の都市開発動向の把握を行い,大字ごとの用途別・線引き期間別に,共分散構造分析を用いて,開発圧力という概念を導入して開発動向のモデル化を試みた。その結果,開発圧力は主要道路とゾーニングの影響を強く受けており,とくに,駅および中心部から遠く,道路に近い大字で開発圧力が高い傾向にあることなどがわかった。
キーワード:
都市開発,都市計画区域,地方都市