[pp.335-340]
長崎 均,今村 史子,浅枝 隆 (日本工営(株),埼玉大学)
要旨:
富栄養化により単調化した生態系を,大型の動物プランクトンや水草の増殖しやすい生態系に復元し,より透明な水環境を創出する方策としてバイオマニピュレーションが北欧を中心に数多くの実績報告がなされている。しかし,日本国内には実績がないことから,その普及を目指してモデル実験により効果の発現を確認し,実験から得られた結果をもとに生態系モデルを構築しシミュレーションによってその効果を予測するとともに,実地試験による検証によって我が国におけるバイオマニピュレーション導入の可能性を検討した。
キーワード:
バイオマニピュレーション,トップダウンコントロール,生態系モデル