[pp.229-234]
井川原 弘一,高山 範理,香川 隆英,朴 範鎭 (岐阜県森林科学研究所 ,(独)森林総合研究所)
要旨:
森林保養地の整備指針の基礎資料とするため,森林保養地に設定された森林散策コースと街中での散策における気分状態の変化と散策空間の印象を把握し,あわせて「光」・「温熱」・「イオン」の物理環境要因を測定した。森林散策には心理的なストレス緩和効果があり,この効果には散策空間のイメージと相関があるものと考えられた。散策空間のイメージと物理環境要因では温熱環境がよく対応していた。また,森林浴の効果には,さまざまな物理環境要因が複合的に連鎖して,影響しているものと考えられた。
キーワード:
森林浴,気分プロフィール検査,意味微分法,照度,中等度温冷感指標,イオン数