[pp.49-52]
上田 紘司,田崎 みのり,本條 毅,梅木 清,林 恩美 (千葉大学)
要旨:
メッシュ気候値の作成のためには,重回帰分析やニューラルネットワークが,測定地点間のデータを補間し推定を行う手法として用いられている。本研究では,Leave-one-out cross validation により,重回帰分析やニューラルネットワークの精度比較を行った。データすべてを使用して推定式の作成を行った場合,ニューラルネットでは,学習回数が多いほどRMSEの値が減り,重回帰分析よりも低い値を示している。一方Leave-one-out cross validation の効果では,RMSEは,ニューラルネットの場合より重回帰分析が低い値を示している。したがって,推定手法として,ニューラルネットに,重回帰分析以上の精度が期待できるとはいえないと考えられる。
キーワード:
アメダス,ニューラルネットワーク,重回帰分析,補間,メッシュ気候値