[pp.13-18]
鳴海 大典,下田 吉之,水野 稔 (大阪大学)
要旨:
本論文では,大阪府域の住民を対象とするアンケート調査や冷房使用状況調査を行い,ヒートアイランド現象に対する意識や冷房用エネルギー消費の相違について検討した。住民意識に関しては,都心地区で約80%の住民が冷房使用に関する影響を問題視していた。次いで健康面については,概ね半数が影響を問題視していた。ヒートアイランド対策の必要性に関しては,郊外地区においても約80%の住民が必要性を感じており,大阪府においてはほぼ全域的にヒートアイランド対策への要望が強いことが示唆された。最後に,得られた結果をもとにヒートアイランド現象の対策目標に関する考察を行った。
キーワード:
ヒートアイランド現象,影響評価,アンケート調査,都市域