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環境情報科学学術研究論文集18 (2004年)

[pp.449-452]

アクアポニックスの開発・実用化に向けた実験的研究-日大CNESでの植物汚水浄化・バイオマス生産複合プラント実験

松本洋俊,糸長浩司,廣海十朗,長坂貞郎,大塚 肇 (日本大学)


要旨:
本研究は閉鎖循環システム内で水産養殖と農作物生産を同時にかつ持続的に行うアクアポニックスの開発・実用化に向け,その基礎となるシステム内栄養塩収支の把握を目的としたものである。水耕栽培システムにおいてコイ養殖排水中の栄養塩がDINでは農作物に顕著に吸収されることが確認できたが,DIPでは吸収以外に沈殿が考えられるため,その処理・再利用に課題が残った。また固有の農作物で栄養塩吸収能を比較すると,DIN・DIPともにトマトとハーブ類が高かった。尚4ヶ月間でのエディブルバイオマス収穫量は,トマト(849g/m2),クウシンサイ(2677g/m2),ハーブ(964g/m2)であった。コイの排泄速度測定実験から今回の導入作物で閉鎖循環システムの構築を検討した結果,DIN換算で18尾,DIP換算で75尾のコイ養殖が可能であることが考察された。


キーワード:
アクアポニックス,リビングマシーン,パーマカルチャー,バイオマス,栄養塩