記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 18 (2004年) > 都市緑地の孤立化が鳥類相の退行に与える影響

環境情報科学学術研究論文集18 (2004年)

[pp.439-444]

都市緑地の孤立化が鳥類相の退行に与える影響

岡崎樹里,加藤和弘 (東京大学)


要旨:
都市緑地における鳥類相の退行に緑地の孤立化が関与するかどうかを検証した。複数の既往研究において報告されているデータを対象にメタアナリシスを行ったところ,出現種が最も少なかった緑地から最も多かった緑地に向かって,出現する種が徐々に追加されていくという全体に共通する単一の系列が認められた。但し,ドバト,ハシブトガラス,ハクセキレイは,出現種が最も少なかった緑地でむしろ特徴的に出現した。この種組成の変化は,樹林地面積の増加にほぼ対応しており,出現種数も樹林地面積と強い正の相関を示した。加えて,周囲に都市的土地利用が卓越する緑地では,そうでない緑地と比べて面積の増加に伴う鳥類種数の増加率が低いことが見出された。


キーワード:
鳥類群集,都市地域,都市緑地,孤立化,メタアナリシス