記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 18 (2004年) > 人工緑地における土壌呼吸の季節変化

環境情報科学学術研究論文集18 (2004年)

[pp.389-392]

人工緑地における土壌呼吸の季節変化

西宮明文,清田 信 (関西電力(株),大阪府立大学)


要旨:
大阪市住之江区の関西電力(株)南港発電所の人工緑地内で,植栽樹種,植栽年度が異なる試験区を選定し,土壌呼吸量の季節変化を測定した。土壌呼吸量は,常緑樹林0.93~6.67μmol CO2 m-2 s-1で平均3.41μmol CO2 m-2 s-1,常緑・落葉樹混交林1.65~7.91で平均4.09μmol CO2 m-2 s-1であり,両試験区とも地温と同様に明確な季節変化を示した。土壌呼吸量と深さ5cmの地温と有意な相関関係がみられ,温度依存性が高い事が示された。土壌呼吸量と降水量との間には明確な関係はなく,本試験区は地温の変化が土壌呼吸量変化の主な支配要因となっていた。本試験区においては,植栽樹種(常緑樹林と常緑・落葉樹混交林),林齢(12年生と15年生)の違いにより,土壌呼吸量の季節変化に差異があることが示された。


キーワード:
土壌呼吸,人工緑地,二酸化炭素,常緑樹林,常緑・落葉樹混交林,人工林