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環境情報科学学術研究論文集18 (2004年)

[pp.299-304]

コンブ採藻業に見られる地域差の経済学的分析

河田幸視 (京都大学)


要旨:
主に北海道で水揚されるコンブは,日本人にとって重要な食材である。近年の総水揚量はほぼ横ばいだが,内訳は天然物が減少し,それを養殖物が補填している。高齢化や海洋環境の変化のため,今後さらなる天然物の水揚減少が危惧されている。そこで本稿は,産地ごとの生産量を経済学的に分析することを通じて,コンブ採藻業存続のための要件を整理した。その結果,(1)天然物と養殖物のいずれを生産するかは,価格ではなくCPUEに基づいて決まること,(2)水揚減少時の移行先が乏しいため,長期的には経営体数の調整がおこり,CPUEが安定的であること,(3)今後の対策では天然物の長・羅臼・日高コンブの維持に重点を置くべきこと,などが示された。


キーワード:
コンブ,CPUE,価格