[pp.259-264]
上田紘司,本條 毅,澤田大介,梅木 清,林 恩美 (千葉大学,東京大学)
要旨:
本研究では,緑被地と表面温度との関係を広範囲に渡り定量的に把握することを目的に,東京都23区内の約33.6km四方を対象地域とし,3時期の夏季のランドサットTMおよびETM+データを,多変量解析手法を用いて解析した。緑地の表面温度と12種の緑地の特徴を表す量との関係を単回帰分析,主成分分析,重回帰分析といった多変量解析法を用いて解析し,12種の変数がどのように表面温度に影響を及ぼすかを把握した。その結果,12種の変数のうち,連続性の指標が表面温度を説明する上で有効であることや,設定した特徴量が表面温度の高低に影響を及ぼすことなどが明らかとなった。
キーワード:
ランドサット,リモートセンシング,緑披地,気象緩和