[pp.213-218]
今岡芳子,後藤惠之輔,渡邉浩平 (長崎大学,応用地質(株))
要旨:
人口の急速な高齢化に伴い,老人福祉施設増加の必要性が予想されると共に,老人福祉施設において,さらなる寝たきりを防ぐ取り組みを強化する必要がある。本研究では,入所型老人福祉施設を対象とし,施設での生活においても必要とされる利便性について,施設入所者の視点からアンケートを用いて評価し定量化,その後GISを用いて,利便性に配慮した立地選定を行うことを目的とする。その結果,施設内で十分な生活ができる状況である中でも,施設周辺に生活の基本となる各種施設が必要であることが明らかとなり,その条件を満たす地域の絞込みが必要なことが示された。
キーワード:
老人福祉施設,利便性,立地選定,GIS