[pp.149-154]
長澤良太,岸本直子 (鳥取大学)
要旨:
本研究は,高分解能衛星IKONOS画像を用い,目視判読とNDVIによる画像分類の両手法によって都市内の緑被地がいかなる精度で抽出できるかを検討したものである。この目的のために,まずオルソ空中写真の目視判読と現地調査によって高精度な詳細緑被区分を行い,検証用データを作成した。緑被抽出の精度検証にあたっては,都市内縁被の主要構成要素である庭木,街路樹,公園樹木の緑被タイプごとに各緑被地の面積と幅を計測し,検証用データと比較することで定量的な評価を行った。調査対象地域は,兵庫県神戸市灘区(3140ha)のうち,森林に広く被われる山間部を除いた約1114haで,平均緑被率は17.4%である。
キーワード:
IKONOS,詳細緑被タイプ,オルソ空中写真,目視判読,NDVI,精度検証