[pp.77-82]
原科幸彦,錦澤滋雄,田中克佳 (東京工業大学,豊橋市役所)
要旨:
持続可能な社会の構築は,長期的な取り組みが必要であり,将来世代を担う若年層の参加が重要となる。そこで本研究では,大人だけでなく子どもが参加した世代間交流ワークショップを実施し,その効果と問題点について解明した。この結果,1)ワークショップにより自然環境と生活との関連や産業の問題点など多様な情報が共有されたこと,2)子どもは大人と比べて目標や方策に関する意見が出にくいなど議論を深めていくことが困難な傾向が見られたこと,3)しかし,混成グループでは公共事業の必要性に対する意識の変化など大人とのコミュニケーションの効果が示されたこと,などが明らかとなった。
キーワード:
ワークショップ,市民参加,環境学習,持続可能社会,世界遺産,屋久島