[pp.19-24]
林まゆみ (兵庫県立大学)
要旨:
近年,風土に馴染んだ植物の利用が造園や園芸活動の中で模索されている。エコロジカルな環境保全を目的とする場合,風土に馴染んだ植物の利用は特に重要である。本研究では,様々な形での植物に関する認知についてと,それらの利用について等を尋ねた。また,教育啓発講座の中で,風土に馴染んだ植物を用いたときの効果やその利用に関する意識を調べた。その結果,これらの植物は,思い出の植物,好きな植物,購入したい植物の中で多様な形で求められていることが検証された。また,環境改善に資する市民の活動の中で,これらの植物に関する高い意識が検証された。
キーワード:
風土,植物,自生種,アンケート,教育プログラム