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環境情報科学学術研究論文集17 (2003年)

[pp.363-368]

中国内蒙古農村における干ばつが農民生活に及ぼす影響と干ばつに対する農民の対応

吉田 幹雄,小松 由明,鞠 洪波,恒川 篤史 (東京大学,日本アイ・ビー・エム(株),中国林業科学研究院)


要旨:
中国内蒙古農村を対象に,干ばつが農民生活に与える影響と,それに対する農民の対応を把握するため,村落調査から得られたデータを用いて2000年,2001年の農業生産,作物消費,収入を比較した。年降水量は2000年が368mmで平年値,2001年は274mmで軽度の干ばつであった。干ばつの影響は,農業生産量の減少,作物収入の減少,食料,飼料の品目割合の変化という形で現れていた。農民は干ばつに対して雑穀の播種面積の拡大,食料,飼料の優先的確保,農業外労働の増加により対応していた。これらの対応によって,対象地の食料,飼料の消費量,収入は干ばつであったにもかかわらず平年と同程度の水準に保たれていた。


キーワード:
干ばつ,中国,農業生産,食料,飼料,農外収入