記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 17 (2003年) > 衛星画像解析による2000年噴火後の三宅島の植生被害状況の把握と鳥類分布状況の推定

環境情報科学学術研究論文集17 (2003年)

[pp.317-322]

衛星画像解析による2000年噴火後の三宅島の植生被害状況の把握と鳥類分布状況の推定

山西 亜希,加藤 和弘,恒川 篤史,樋口 広芳 (東京大学)


要旨:
三宅島2000年噴火は,同島の動植物やその生育環境に大きな影響を及ぼした。本研究では,噴火後の鳥類の分布状況を推定するため,三宅島において鳥類の出現種数と個体数を調査するとともに,衛星画像解析によって島の植生被害状況を把握した。森林のタイプと植被率,標高,傾斜の四つの環境要因から変数選択法により鳥類の出現種数と固体密度をそれぞれ推定する重回帰モデルを作成すると,変数として採用された環境要因は両モデルとも森林タイプと植被率の二つであった。鳥類の出現種数,個体密度は森林の植被率ととくに相関が高く,植被率の増加にともない,いずれも増加するという結果が得られた。得られたモデルをもとに,三宅島の鳥類分布推定図を作成することができた。


キーワード:
個体密度,種数,三宅島,植被率,噴火