[pp.89-94]
山口 高明,王 秀峰,谷 宏,矢沢 正士 ((財)日本気象協会,北海道大学)
要旨:
石狩川下流域の水田地帯を対象に,地上生育データ,アメダスデータおよび衛星データから収量予測モデルを構築した。この発育モデルと衛星データから推定した草丈を使用する収量モデルで構成されている。またNOAA/AVHRRを用いてNDVIから草丈を推定する関係式も作成した。発育モデルで推定した幼穂分化期は実測値と比較して3.5日の遅れ,出穂期は3.6日の遅れであった。収量モデルについて地上生育データを用いた場合とNOAA/AVHRRデータを用いた場合について推定精度を調べた。それぞれ5.6%と12%の推定精度であった。さらに,NOAA/AVHRRを用いて対象地域のメッシュ単位の推定収量分布図を作成した。
キーワード:
草丈,植生指数,水稲収量モデル,発育モデル,NOAA/AVHRR