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環境情報科学学術研究論文集17 (2003年)

[pp.17-22]

登山道荒廃地の植生復元-北アルプス八方尾根蛇紋岩地を事例として

土田 勝義,尾関 雅章 (信州大学,長野県自然保護研究所)


要旨:
北アルプス北部の八方尾根は中部山岳国立公園に含まれるが,スキー利用が盛んで1998年の長野冬季オリンピックでは滑降競技会場ともなった。八方尾根に分布する蛇紋岩上には特殊な植物相,植生の発達が知られ,夏季に訪れる者も多い。そのため,八方尾根の登山道周辺では,その人為的影響や自然特性により植生の荒廃がすすんだ。この登山道荒廃地で,1998年より長野県および地元ボランティアにより,表流水処理とジュートネットおよび土嚢による土留めを用いた植生復元工が施されてきた。これらの植生復元工区において,植生の回復経過を調査したところ,植被率の増加はみられたものの,復元工施工から4年後においても十分な植生の復元は認められなかった。


キーワード:
登山道,荒廃,植生復元,蛇絞岩,ジュートネット,長野冬季オリンピック